パナソニックのビジネスノート「Let’s note CF-SV7」は、第8世代のインテルCPUを搭載しているため、公式にもWindows 11対応世代のマシンです。
今回、中古でDVDドライブ付きモデルを入手したので、
- Panasonic公式のリカバリーメディアを作成
- 工場出荷状態のWindows 10にリカバリー
- その後、Windows 11へアップグレード
という流れで環境構築をしてみました。
リカバリーメディアはPanasonicのホームページからダウンロードできますが、本体裏面に貼られている「機種品番」と「製造番号」が必要になります。CF-SV7用のリカバリーメディアは、Windows 10 May Update世代の環境まで戻ってしまいますが、リカバリー完了後にWindows 11インストールアシスタントを使えば、最新版のWindows 11まで持っていくことができます。
この記事では、その手順をステップバイステップでまとめていきます。
リカバリーメディアの作成
まずは、リカバリーメディア(USBメモリ)を作るところからスタートします。
1. USBメモリを準備する
リカバリーメディアを作成するには、USBメモリが必要です。
- 容量:16GB以上が推奨
- できれば:32GB程度あれば安心
- ファイルシステムはツール側でフォーマットされるので、事前のフォーマットは不要
新品を用意する場合、価格差もあまりないので32GBクラスを選んでおくと、他にも流用しやすくて便利です。
2. リカバリーメディア作成ユーティリティをダウンロード
- 別のPCまたはCF-SV7本体で、Panasonicのサポートページへアクセス
- ページの一番下にある「リカバリーメディア作成ユーティリティ」をダウンロード
- recvdiscdl_***.exeというファイルがダウンロードされるので、ダブルクリックして実行
3. ユーティリティを使ってUSBメモリを作成
- USBメモリをPCに挿す
- c:\util2\recvdiscdl_***というフォルダにファイルが展開されているので、このフォルダに移動して、RecvDiscDl.exeを実行
- .Net Framework 4.5 以上がインストールされていない場合エラーが出るのでインストール
- 「リカバリーメディア作成ユーティリティ」を次へで進めていき、「機種品番」と「製造番号」を入力
- 画面の指示に従って、
- 作成先としてUSBメモリを選択
- 内容が消去されることを確認
- しばらく待つと、ブート可能なリカバリーUSBが完成します
これで、CF-SV7を工場出荷状態に戻すための準備が整いました。
BIOS(UEFI)からリカバリーメディアを起動
次に、作成したUSBメモリからCF-SV7を起動し、リカバリーを実行します。
1. BIOSセットアップ画面を開く
- CF-SV7の電源をオフにする
- 作成したリカバリUSBをCF-SV7に挿す
- 電源を入れて、Panasonicのロゴが表示されている間に「F2」キー又は「Delete」キーを連打し、BIOS(UEFI)セットアップ画面を表示する
2. BIOSの設定を初期化&最低限の調整
安全のため、一度設定をデフォルトに戻しておきます。
- BIOSメニューの「終了」タブに左右キーで移動し、「デフォルト設定」を下キーで選択して、Enterキーを押せば初期値に戻る
- CF-SVシリーズでは、好みでCtrlとFnキーの入れ替えを設定できるので、必要であれば「メイン」タブに戻り、Fn/Ctrlキーを「入れ替え」に変更
- 「終了」タブの「設定を保存して再起動」を選択しEnterキーを押すと、設定を保存するか確認が出るので「はい」を選択しEnterキーを押すと再起動がかかる
3. USBメモリから起動する
再度BIOSに入り、USBメモリからブートする設定に変更します。
- 再起動時にもう一度「F2」キー又は「Delete」キーでBIOSを表示
- 「終了」タブを開く
- 「デバイスを指定して起動」の中にUSBメモリの製品名があるので、それを選択しEnterキーを押す
- USBメモリから起動します
4. リカバリーを実行する
USBから起動すると、Panasonicのリカバリー用メニューが立ち上がります。
- 「リカバリー」を選択
- 注意事項を読み、「同意する」を選択
- 指定の手順に従い、リカバリー領域の作成も選んでおくと、次回以降は本体内蔵のリカバリー領域から復元できるようになります
- あとは処理が終わるまでひたすら待機
完了すると、CF-SV7はWindows 10(May Update世代)の初期状態に戻ります。
Windows 10のセットアップ
リカバリーが終わり、電源を入れるとWindows 10の初期設定画面が表示されます。
1. 初期セットアップ(地域・キーボードなど)
- 表示言語・地域(日本)を確認
- キーボードレイアウトを選択(通常は「Microsoft IME」)
- ネットワーク接続は、ローカルアカウントを作りたい場合は一旦スキップしておくとラクです
2. ローカルアカウントを作成する
最近のWindowsはMicrosoftアカウントを強く勧めてきますが、CF-SV7をサブ機や検証機として使う場合などは、ローカルアカウントで運用したいことも多いと思います。
おおよその流れは以下の通りです。
- ネットワークに接続しない状態でセットアップを進める
- 「オフライン アカウント」または「制限されたエクスペリエンス」を選択
- ユーザー名・パスワードを設定してローカルアカウントを作成
セットアップが完了すると、通常のWindows 10デスクトップ画面が表示されます。
ここでいったん、
- Windows Updateをかけて更新をある程度当てる
- ドライバー類が自動で入っているか軽く確認
といった作業をしておくと、次のWindows 11アップグレードもスムーズです。
Window 11をインストール
ここからは、Windows 10のCF-SV7をWindows 11へアップグレードしていきます。
1. Windows 11の要件をチェック(PC正常性チェック)
まずは、Microsoftが配布している「PC 正常性チェック」をダウンロードして、Windows 11がインストール可能か確認します。
- ブラウザでMicrosoftの公式サイトへアクセス
- 「PC 正常性チェック」をダウンロード
- ツールをインストールして起動
- 「今すぐチェック」をクリックして、Windows 11の要件を満たしているか確認
CF-SV7は第8世代インテルCPU+TPM搭載なので、基本的には要件をクリアできるはずです。
2. Windows 11インストールアシスタントをダウンロード
要件を満たしていれば、次は「Windows 11インストールアシスタント」を利用します。
- MicrosoftのWindows 11ダウンロードページへアクセス
- 「Windows 11インストールアシスタント」をダウンロード
- ダウンロードしたWindows11InstallationAssistant.exeを実行
あとは画面の指示に従うだけで、Windows 10からWindows 11へのアップグレードが進んでいきます。
- 途中で数回再起動
- セットアップにしばらく時間がかかる
ので、時間に余裕があるタイミングで実行するのがおすすめです。
3. Windows 11起動後の仕上げ作業
Windows 11が起動したら、すぐに次の作業をやっておくと環境が整います。
(1) Microsoft Storeの更新
- スタートメニューからMicrosoft Storeを起動
- 初回起動時に更新を促されるので、そのまま更新
- 更新完了後、再度Microsoft Storeを開く
- 右上の「ダウンロードと更新」アイコンをクリック
- 「最新情報を取得する」または「更新プログラムの取得」をクリック
これで、Windows 10時代にインストールされていたアプリも含めて、利用可能なものは最新バージョンに更新されます。
(2) Windows Updateで最新の状態に
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- ドライバー更新や累積更新プログラムなどをすべて適用
CF-SV7はビジネス向けノートだけあって、電源管理やホットキーなど、専用ユーティリティがいくつか入っています。必要に応じてPanasonicのサポートページからユーティリティ群やドライバーを個別に入れ直すと、より安定して使えます。
まとめ
- CF-SV7は第8世代インテルCPU搭載で、Windows 11の動作対象世代
- Panasonic公式のリカバリーメディア作成ユーティリティを使えば、USBメモリから簡単に工場出荷状態へ戻せる
- リカバリー後はいったんWindows 10(May Update)になるが、
- PC正常性チェックで要件確認
- Windows 11インストールアシスタントを利用
することで、最新のWindows 11までアップグレード可能
- Windows 11起動後は、Microsoft StoreとWindows Updateで更新をかけることで、アプリやシステムを一気に最新化できる
中古のCF-SV7でも、ここまでやっておけば、まだまだ現役で使えるWindows 11ノートとして活躍してくれます。
同じようにCF-SV7を中古で入手した方の参考になればうれしいです。


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